C型肝炎ウイルスによってひきおこされる慢性肝炎です。
B型肝炎ウイルス同様C型肝炎ウイルスも血液を介して感染します。
ただしC型肝炎ウイルスの場合B型肝炎ウイルスと違い成人が感染しても約70%の割合で感染が持続します(C型肝炎ウイルスキャリア)。わが国には現在150万〜200万人のC型肝炎ウイルスキャリアがいると言われています。症状はほとんどありませんが、長い経過によりゆっくりと線維化が進行し約20年で肝硬変、25〜30年で肝癌になることが多いと言われています。線維化の進行には、年齢・性別などが影響すると言われています。またアルコール摂取は線維化の進行を早め、また肝癌の発生率も上げることがわかっています。アルコールは控えましょう。
C型肝炎の場合、肝硬変を経て肝癌が発生することが多いのですが、慢性肝炎の段階でも線維化の程度が進むとそれにつれて肝癌の発生率も上がってきます。従って、ご自分の肝炎の病期(ステージ)を確認し、そのステージに応じて肝癌をチェックする頻度を決める必要があります。
C型慢性肝炎の治療の目的はその原因となっているC型肝炎ウイルスの排除し肝障害を止めること。そして、肝硬変への進展や肝癌の発生を阻止することです。治療は、抗ウイルス療法と肝庇護療法に分けられます。抗ウイルス療法にはインターフェロン単独療法、インターフェロン+リバビリン併用療法などがあります。C型肝炎ウイルスにはインターフェロンが効きやすいタイプ(グループ2)と効きにくいタイプ(グループ1)があり、わが国のC型肝炎ウイルスの約70%はインターフェロンが効きにくいグループ1です。以前はこのグループ1でしかもウイルス量も多い人はインターフェロン療法によりウイルスが排除できる割合は5%もありませんでした。しかし、最近ではインターフェロン(あるいはペグインターフェロン)とリバビリンの併用療法により約50%の人でウイルスが排除できるようになりました。また、たとえウイルス排除に失敗した場合でも肝臓の線維化の抑制や肝癌発生の抑制に効果があることがわかっています。